牧田「あぁ?寝ぼけた事
言ってんなよ。お前。」
いきり立つ牧田は突然
立ち上がり近寄ってきた
中川「おう、待て。牧田」
風靡の総長が止めた。
中川「おう、そこのお前。
今のはどういう事や」
俺は今日の事をしっかり
話をした。
俺達はボコボコにされて
単車を燃やされ、
携帯も燃やされ、
財布も燃やされた。
その全てを風靡の総長は
全て聞いてくれた。
中川「・・・牧田。
お前の舎弟呼んでくれ。」
中川は牧田に指示をした。
中川「そいつがウソを
言っているようにも
見えへんねん。」
牧田「分かりました。
今から連絡して呼びます」
牧田はこっちを睨みつけ
ながら呼びにいった。
中川「ウチの仲間が
やられた訳やないからな
そっちの言い分も聞かん
とな。わざわざ総長も
来てもらってるしな。」
総長が来ているから何か
筋を通してくれている。
神戸連合はただ暴れたり
するような形だけの族
とは格が違っていた。
待つこと20分。
牧田が戻ってきた。
やれやれ、これで全ての
誤解が解ける。
俺も柴さんも確かにそう
思っていたはずだった。
しかし・・・
そこにいたのは瀬戸では
なかった。
俺は言葉を失った。
それは柴さんも同じだった
牧田「遅くなりました。
舎弟連れてきました。」
中川「おう。なんかなぁ。
話が違うみたいでなぁ。
羅針さんはなんかお前が
単車や携帯やら色々と
燃やした言ってるねんけど
どっちや?どっちがウソを
ついてるんや?」
舎弟「俺は注意をしに
行ったら一方的にそいつに
殴られたんですよ。」
舎弟は指を指した。
その相手は俺ではなく
柴さんに向けられていた。
舎弟の言っている事は、
全て本当だった。間違って
いたのは俺達だった。