エースが球を投げてくる。
俺は初球を狙っていた。
蓮「今頃出てきたお前と
俺のモチベーションは
全然違うねんやぁ」
キイィン・・・
ファーストの頭上を越えて
ライト前へ飛んでいった。
浅井は2塁を蹴って三塁で
俺は1塁で止まっていた。
瀬戸「今のは効いたやろ。
調子が上がらんやろうな」
変わったばかりで初球を
叩かれると精神的にきつい
俺は嫌なことをしていた。
そんな事知らなかったけど
続いて青田が打席に入る。
ここでもう一点ほしかった
しかし青田は三振に倒れる
相手ピッチャーは決め球で
フォークを投げてきた。
フォークを投げる投手は
少ないので頭になかった。
しかし次の打者はロバート
5番ロバートにフォークを
見せたのが間違いだった。
ワンアウトで1・3塁。
3対1で負けている状況。
さっきの打席でホームラン
を打たれていたので敬遠を
されてもしょうがなかった
しかし・・・勝負を選んだ
ここでさっきホームランを
打ったのを抑えないと勝負
の流れは変わらないから。
強豪校の考え方だった。
瀬戸「俺なら敬遠するな。
ロバートと勝負はしない」
松田「なんでですか?
瀬戸さんだったら抑える事
もできると思いますけど」
瀬戸「んー。ややこいねん
まぁ見てたらわかるって」
知ってると知らないのでは
大きく変わる事があった。
エースにも意地があった。
エースはロバートに対して
の球威が違って強かった。
力で抑えにきていた。
橋本「ふーん。いいねぇ。
エースの本気を喰いたい」
ロバートの打ち気が上がる
瀬戸「な。ややこいやろ?
こっちのモチベーションが
上がると打ち気が上がる」
松田「そうでしたよね・・
色々思い出しましたよ」
エースがフォークを投げる
ロバートは待っていた。
橋本「これが打ちたくて」
球をすくうかのように
バットを下に振り下げて
右足を一気に捻りこむ。
見えない暗の動きも足す
強引に力も取り入れた。
松田「そういえば橋本さん
は絶望与えてましたよね」
瀬戸「そうそう。せやから
やりたくはないねんやわ。
押し出しでもええから四球
にしておくべきやねんや」
センターの頭上を越えて
バックスクリーンに当たる
スリーランホームランだ